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姉様キングスの日々の行動をせきららにカミングアウトします…
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と、色々説明を受けてから、治療方針が告げられた。

まず、慢性肝炎になるのは絶対に阻止せねばならない。
急性肝炎が慢性化するのは3ヶ月だそうで、
それまでに徹底的にウィルスを叩いてしまおうということになった。

加えて半月後にはブラジルへ行く予定がある。
これは是非とも行きたいのでと先生に告げると
なるべく意向に添えるように頑張ってみます、とのこと。

理想的な状況は自分の力で抗体が出来て、
それが、ウィルスをうわあ〜とやっつけてくれることなので、
まずは1週間安静にして、こまめに血液検査をして、
抗体が出来てくるのを待とうということになった。
この間の治療はひたすら安静にして、栄養を取る以外方法はなく、
精々ポカリスエットのようなものを点滴するくらいである。

1週間たって抗体が出来ない場合は、
病状が悪化する意味もあり、ブラジルに行けなくなってしまう意味もあり
これ以上待っていられないということで
薬の投与で、炎症を止めにかかることにしましょう、とのことであった。
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急性肝炎に対して、慢性肝炎という病気がある。

肝炎ウィルスもなかなか頭がいいのである。
細胞の中に入り込んでも壊されてばかりなら、埒があかない。
それで、しばらくすると細胞の中に入るのをやめて、
細胞と細胞の間に潜むのだそうだ。
肝臓はは抗体の到着を待っているのだが、
ふと気がつくと、誰も攻め入ってこない。
おかしいな?とは思いながら、
これはウィルスがもういなくなってしまったのだと判断する。

もういないのなら、と抗体の方にも
「もう、出来てこなくていいよ〜」
とキャンセルの命令を出してしまう。

ところが、実は隠れているのである。
隠れているから、血液検査をしてもなかなか見つからない。
そうこうしているうちにあるとき、あるきっかけで、増えに増えたウィルスが、

うわあ〜っ!!

と襲ってくるのである。奇襲をかけられたものだから、たまったものではない。
肝臓はたちまち、肝硬変になったり、肝癌になったりする。
もし、慢性肝炎がみつかったら、現在はウィルスを押さえる薬を
一生飲み続ける他に対処のしようがなく、
大変やっかいな病気なのだそうである。
先生方から伺った話を自分の言葉で説明してみる。
自分の言葉なので、正確さに欠けると思うが、そこはお許し頂きたい。

まず、肝ウィルスが肝臓にやって来ると、
それぞれの細胞の中に入り込んでしまうのだそうだ。
そうなったとき、肝臓はどうするか?
細胞ごと破壊してしまうそうである。
いわば切腹!みたいな状態である。

肝臓の細胞が切腹すると、その死骸は血液に溶けて体を流れる。
これがGOTとかGPTとかいう数値になって表れるらしく、つまりこれは肝臓の細胞がそれだけ壊れてるというのを表す数値らしい。

通常8〜40くらいなのであるが、
僕の場合その何十倍の勢いで細胞が破壊されていた。
これが急性肝炎なのだそうだ。

戦国時代のイクサだとしたら、敵方がすごい勢いで攻めて来たのだ。一気に城に。
こちら側はやあやあ、我こそは〜と名乗りを上げて戦い、
敵をやっつける代わりに自分も刺し違えて死ぬ。
このままでは自国も滅んでしまうのだが、この肝臓という武将のエラいところは
刺し違えて死んだ細胞をどんどん新しく作っていくのである。
壊れても壊れても新しく作って行く。

でも、これではいたちごっこである。
作っても作ってもウィルスは攻めて来るのだから。

肝臓はエラい。そんなことは百も承知だ。

そのうち「抗体」という名の援軍が駆けつけてくれるのである。
抗体はこの時代に珍しく、鉄砲を担いでやってくる。
そして、ウィルスが城に入る前に、バババババと一気に絶滅させてしまう。

かくして、肝臓方の勝利。

ところが、この援軍の到着を待たずして、ウィルスが予想だにしない勢いで攻めて
くる場合がある。肝臓は頑張ってドンドン再生するのだが、それを上回る勢い
で侵入してくる。それに加えて、肝臓は肝臓本来の「解毒等の業務」というのもこなさねばならず、普段からかなり多忙な日々を送っているのだ。
テンパッタ状態が続くとエエ加減に疲れて来て、再生能力が低下してしまう。

ここを見すまして、またもやウィルスがドッカと攻めて来るともうお手上げ。
降参〜!と城を明け渡してしまう。
体の各部分達は、肝臓が降伏したことを知らされていないので
いつものように、「これ解毒してね〜」といろんなものを持ち込む。
持ち込まれても、もはや、肝臓の中では誰も解毒してくれず、
そのまま、血液中に「返品」となるのだ。

アンモニアなんかは猛毒で、これが返品されて血液を通って、脳に行った日にゃあ、大騒動。途端にヒトは昏睡状態に陥り、致命的な状態に。

つまりこれが劇症肝炎なのだそうだ。
先生の開口一番
「エラいことです!すぐ入院して下さい!!」
「???」
「まず、尿が黄色かったことですが、これはピリルビンというのが尿へ降りたからです。ピリルビンというのは所謂黄疸の原因になる物質で、つまり肝臓が悪いのでこんなことになっています。けど、今はこの話は後回しです。ここを見て下さい。このGOT(今はASTと言うらしい)が2314、GPT(ALT)が3119。これが大変なのです。今日これからどんな予定が入っていようと即入院です。私は腎臓の専門ですが、これだけは言い切れます。もし、今日この病院を一歩でも出たら、命の保証はありません!」

命の保証がないと言われると、こちらもちょっとビビってしまう。

「まず、肝臓の専門医の診察を受けて下さい。そこで、精密検査の指示を受けて、入院手続きをして下さい!』
「あの…元気なんですけど…」
「元気でも何でも入院です。このままではいつ劇症肝炎になっても不思議はありません!!」

その後、取りあえず、今日頂いてるお仕事の主催者のK兄さんに電話をして、事情を話して、休ませて頂くことにする。お兄さんは大心配して下さったが、ともかくご迷惑をかけてしまった。

入院手続きに行くと個室しか空いていないと言う。この個室が結構いい値段なのだ!
個室ってこんなものやんなあ、と僕が思っている値段の倍くらいする。
ひえ〜と思ったが、ここしか空いてないなら仕方がない。不承不承、承諾して手続きを済ませる。

病室に入って、しばらくすると、レントゲンとMRI検査。
程なく結果が出て、先生がお知らせに来て下さった。
プライベートなので病状はあまり詳しく書かないが(もう、十分詳しい?笑)
ウィルス性の急性肝炎であった。

一応連絡しておいたのだが、心配して昨日相談したおしどり夫妻がお見舞いに来てくれた。

「お兄さん!GOTとかGPTとかいうのは普通100越えたら病気。500越えたらエラいこっちゃ、て言うんですよ。それが2000と3000て… 」

どうもエラいことらしい、先生の説明では、この異常な数値にプラスして、PTというウィルスと闘おうとする力が、これまた低いのだそうだ。確かにいつ劇症肝炎になるかわからないらしい。

もし、劇症肝炎になったら、この病院にいてて、助かる率は50%、すぐ生体肝移植が出来たとして70%、もし病院外にいてたら、助かる可能性はずっと低くなるそうである。

ともかく、しばらくは絶対安静です。と釘を刺され、ここから、退屈な軟禁生活がスタートした。
6月13日。11時頃、近所の大きな病院へ行った。
出る前に何となく「今日は13日の金曜なんやなあ」と思っていたが、
これは予感というやつか?
初診受付に並んでいると、事務員のお兄さんが近寄ってきて、
にこやかに書類を見せる。

「紹介状のない方の初診料は8400円ですがよろしいですか?」

ええ〜!知らんかった〜!!
座っただけで8400円取られるなんて、新地のラウンジやん。
しかも、奇麗なお姉さんが機嫌を取ってくれる訳でもなく、
汚いおじやん(失礼)に事情を話して8400円て。
よっぽど、やめようかと思たけど、僕ももうそこそこ大人やし(十分大人です)、
ここは一番見てもらうことにした。
腎臓内科があったので、そこへいって、受付で軽く症状を説明して、
採尿、採血がすんだのが12時。
診察は13時半とあるが、大きな病院は事前予約してないと待たされるんやろな、
とか思いながら、取りあえず食事を済ませて、また待ち合いへ。

と、不思議なことに、時間ぴったりに呼び出された。

順番待ちのボードには僕の受付番号も全くでてないのに、急に呼び出しとは?と思いながらも用事が早く片付くのはラッキーと診察室へ入った。
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